GI梅酒を収益源に 和歌山県旅館組合、酒類販売も取り組む
和歌山県旅館ホテル生活同業組合(利光伸彦理事長=大阪屋ひいなの湯)は6月22日、和歌山市のアバローム紀の国で2022年度通常総会を開いた。
利光理事長は、酒類の地理的表示「GI」の指定を受けたGI和歌山梅酒プロジェクトと連携協定を結んだことや、組合員が酒類免許を取得し売上げの一助とするよう取り組むことを報告。
またコロナ禍のなか、固定資産税の減免や経営に関する資金の要望などの事業を行ってきたことを伝え、「借入の返済を含め、組合員が生き残っていける体制を構築していきたい」と話した。
今年度事業については組合組織の強化やコロナへの対応、税制改正要望の実現、融資制度の改善などに取り組むとした。また、IT広報戦略委員会の岡本尚委員長(OUT DOOR LIFEたまゆらの里)は、地元紙わかやま新報とタイアップし、県民に県内旅館ホテルを知ってもらうプレゼント企画「もっと和歌山『ステイローカル』」の取り組みや和歌山市観光協会との共同企画「茶粥」の推奨を行うことを発表した。
WOK委員会の龍神英弥委員長(下御殿)は県内の温泉と地域活性化、観光素材の掘り起こしを行う「第2回わかやま12湯サミット」を9月に南紀勝浦温泉で開くことや着地型旅行商品の造成と集客、わかやま12湯WOKバス運行を協力することを伝えた。
総会後の講演会では行政書士の中原満久氏が「外国人労働者雇用」、GI和歌山梅酒管理委員会会長の中野幸生氏が「GI和歌山梅酒プロジェクト」、和歌山税務署酒類指導官の吉田真一氏が「酒類免許取得」についてそれぞれ講演した。
そのなかで中野会長は和歌山の梅酒がGIの指定を受けたいきさつを述べ「旅館ホテルの食事の際、GI和歌山の梅酒を提供してほしい」と呼びかけた。
懇親会には仁坂吉伸知事や和歌山県環境生活部の生駒亨部長、同商工観光労働部の寺本雅哉部長、同観光局の小路哲生局長らが出席した。
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