ムスリムフレンドリーとは 全日本ホテル連盟、訪日観光復活でセミナー
一般社団法人全日本ホテル連盟(ANHA)のインバウンド委員会(林孝浩委員長)は12月6日、大阪市中央区のホテル日航大阪で「ハラールセミナー~ハラールとムスリムフレンドリーホスピタリティ」を開いた。
セミナーは、10月に水際対策が大幅に緩和されたことを受け、現在世界の人口の25%を占めるムスリムについて、ムスリムフレンドリーの観点から、ムスリム・ハラールの基礎知識、宿泊受け入れ時のホスピタリティなどについて学んだ。
林委員長は冒頭のあいさつで「いま、ユニバーサルな対応が求められています。日本は、コロナ後に行きたい国第1位に選ばれており、ムスリムの7割はアジアに居住していることから、ムスリムに対する理解を深めお客様の誘致につなげたい」と話した。
セミナーに来賓として出席した大阪観光局の溝畑宏理事長は、2025年に開催される大阪・関西万博を見据え「ハラールはSDGsの理念に合致します。あらゆる人がストレスフリー、シームレスに動けるよう皆様と一緒に環境を整えたい」と話し、コロナ禍からの反転攻勢の共闘を呼びかけた。
ハラールについてのセミナーでは、神さまがムスリムに対して許可したものを意味するハラールの語源から、ハラール認証機関などについてガイダンスを受けた。
また、ムスリムフレンドリーの受け入れとして食事場所のほか、ホテル周辺のモスク(教会)やお祈りの場所の有無といった観光情報の提供、ビデ付きトイレの設置などがムスリム宿泊客のホスピタリティに重要だとした。
このあと、ハラール対応のインスタントラーメンの紹介や、ハラール料理の試食会と提供方法についても学んだ。
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