子どもの感性育む 星野リゾート「リゾナーレ」大阪に初進出
大阪市住之江区に12月16日、星野リゾートリゾナーレ大阪がオープンした。ハイアットリージェンシー大阪の中にできた“ホテル・イン・ホテル”という新業態。星野リゾートがファミリー客向けのリゾナーレブランドを都市部に展開するのは初めて。
MICEやビジネスに強みを持ち平日需要が中心のハイアットに、休日利用が主でファミリーに強いリゾナーレを付加することで施設稼働率の平準化を図る試み。リゾナーレ大阪の福本博隆総支配人は「梅田など中心部から30分程度で大阪湾を一望でき、リゾート感覚を味わうことができる立地」とリゾナーレ開業の理由を明かし、プールやラウンジなどは既存のハイアットの設備を共有、大人も子どもも楽しめる空間をつくった。
その目玉が、海を見下ろす最上階の28階に設けたアトリエ。約470平方㍍に子どもたちの創作意欲を高めるエリアが用意されている。レッジョ・エミリア・アプローチという先進的な乳幼児教育を採り入れ、様々な触感の素材との出会い、多彩な色鉛筆で自由に表現できることなど、芸術の専門スタッフが見守る中、遊びながら感性を高める。12歳以下の子どもが対象で、宿泊料とは別に1泊1人あたり1万5千円で利用できる。

アトリエで専門スタッフとともに
創作活動に取り組む子ども
ハイアットリージェンシーの4フロアに渡って展開する客室は、専用のクレヨンで壁や窓に絵を描いて楽しめるアトリエルーム(24室)や、天井から張りめぐらされたネットに登るなどして遊べるアトリエルームデラックス(2室)など10タイプ64室。レストランでは子ども向けのコースメニューも用意した。

客室の窓は落書きOK
福井総支配人は「子どもはアトリエで芸術を楽し、大人はハイアットのラウンジなどでゆっくり過ごす。ファミリーフレンドリーなシティホテルとして新業態を打ち立てたい」と意欲的だ。
宿泊料金は1室1泊1万8千円から。
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