ECサイトのリアル店舗/神戸メリケンパークオリエンタルホテル
「オリエンタルホテルズ&リゾーツ」を展開するホテルマネージメントジャパン(東京都)が5月11日、神戸市中央区の旗艦ホテル「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」に、オンラインショップ「ORIENTAL MARKET(オリエンタルマーケット)」のリアル店舗をグランドオープンした。リアル店舗は今回が初出店。
オリエンタルマーケットは「五感で愉しむ、上質なひととき」をコンセプトに、ホテルアメニティを扱うブランドのORIENTALIST(オリエンタリスト)、アパレル・雑貨ブランドのORIENTUM(オリエンタム)、ホテルならではの確かな味わいを届けるORIENTAL TABLE(オリエンタルテーブル)の3ブランドを揃えている。
ORIENTALISTは、ホテルに置いてあるシャンプーやトリートメント、ボディウォッシュ(各400ml、3960円)などのバスアメニティをはじめ、吸水性抜群のエシカル材の竹タオル(ハンドタオル880円、フェイスタオル1650円、バスタオル4400円)、宿泊客に人気のワッフルパジャマ(6600円)などを販売。ORIENTUMは、メイドインジャパンにこだわる神戸元町に店舗を構えるSTUDIO KIICHIと共同し、それまであまり活用できていなかった神戸ビーフの原皮を使用した皮革素材「神戸レザー」を開発。コインケース(6600円)やフォンポーチ(1万7600円)などの雑貨類を開発し、4色5タイプを展開している。そしてORIENTAL TABLEは、紅茶をはじめ、ホテル最上階のステーキハウス オリエンタルの神戸ビーフのシチュー缶(3900円)など、神戸ならではの味を提供する。
同社は、「コ・クリエーション戦略」を進めており、リアル店舗もその一環。地域の魅力を発信するだけでなく、地域と一体となって価値ある体験をともに創造するもので、地域とともに価値ある商品を開発し国内外に発信していく。それによって日本の観光産業の発展にコミットし、地域活性化の一翼を担っていく存在になることを目指しているという。
リアル店舗では、地域の人たちとの関わりのなかで生まれた出会いや発見を商品開発に活かした商品の販売を通して、その“思い”や“ストーリー”を五感で感じてもらいたいとしており、店内は“白”と“ナチュラルな木”を基調としたギャラリーのような空間に仕上げている。
ダイニング、客室も改装
同ホテルは、これに先立ち昨年12月に、3階のレストランをリニューアルし、新たにTerrace & Dining「ALL FLAGS(オールフラッグ)」を開業。270度海を臨むホテルのロケーションを十二分にいかし、クルーズ船内のレストランをイメージした上質な空間を演出して、シェフのこだわりグリル料理を中心に、クルーズ船で航海しながら世界中の多種多様な料理に出会えるダイニングとしている。広々と開放的な店内にはライブキッチンカウンターを設け、シェフのフードパフォーマンスを楽しめると同時に出来立てを味わえる。海風を肌で感じられるバルコニー席を含めて、計240席。ランチ大人4千円(税サ込み)、同ディナー5500円(同)から。
さらに一昨年、昨年と続き、エグゼクティブルームを含めてホテル最上階の12、13階の客室計62室を改装。今年5月には、エグゼクティブルームの宿泊客専用「エグゼクティブラウンジ」のサービスを充実させた。これまでフードプレゼンテーションは1日3回実施していたが、新たにナイトキャップの時間を設け、1日4回とした。メニューも増やし、イブニングタイムでは、シェフが目の前で切り分けするローストビーフのカービングサービス、地元灘五郷の日本酒なども揃え、ホテルステイの魅力アップを図っている。
(ホテルジャーナリスト・井村日登美)
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