旅館スタッフによる大阪・関西万博のお勧めポイントは
大阪府旅館ホテル生活衛生同業組合の女性部では、組合加盟の経営者や従業員とその家族らを対象に大阪・関西万博の来訪回数やお勧めのパビリオンなどについて尋ねた「EXPO2025に関するアンケート」を実施。このほど、その結果をまとめ発表した。女性部では「ご自身の万博訪問やお客様へのご案内に役立てていただければ」としている。
大阪府旅館組合 女性部がアンケート調査を実施
アンケートは、5月末までの回答期限で85の回答数を得た。回答者の3分の1は60代以上で、50―30代が大半を占めた。大阪・関西万博会場への来訪回数は7割以上が1回で、2回目が2割、開幕から1カ月強で4回訪れた回答者もいた。
交通手段は圧倒的に電車。大阪メトロ・夢洲駅最寄りの東ゲートからの入場が西ゲートの倍だった。入場予約も午前中が大半を占めた。会場での滞在時間は8時間以上が35・7%でトップ。6時間以上8時間未満が32・9%で続いた。会場内での歩数は1万5千歩以上2万歩以内が一番多く、1万歩以上歩いたとする人が全体の87・1%に。女性部では「歩きやすい靴で行きましょう」。

賑わう大阪・関西万博の会場
また、会場内のパビリオン・イベントについては、予約できたパビリオンの数は無回答が3割を超え一番多かった。これは、予約回数にゼロを入れるべきところ抜けていたためで、ほとんどが予約のできなかったと推測され、女性部では「予約システムの煩雑さが如実に表れた結果」としている。おススメのパビリオンやイベントはフランスがトップ。以下、パソナ館、アオと夜の虹のパレード、イタリア、EARTH MART、いのちの未来、スペイン、クウェート、サウジアラビア、ガスパビリオンと続いた。評判のいいアメリカ館は待ち時間が長く体験できた人が少なかったため下位に沈んだ。
回答者の85%が「満足」
さらに満足度については、「大変満足」と「満足」の合計で85%に達した。宿泊業の関係者を対象としたアンケートだったので期待値を含んでいるとしても、この満足度の高さがうなぎ上りの来場者数の引き金になっていると分析する。おススメ度についても、「強く勧める」と「勧める」を合せて全体の89%だった。
自由回答では、大屋根リングの壮大さや食事場所の多さが評価された一方、チケットサイトのログインや予約方法が難しすぎることやパビリオン・イベントの事前予約や当日予約がとれないことを指摘する声も少なくなかった。アドバイスとしては「夜に行くことがおススメ」「予約が取れていなくても、大屋根リング、噴水ショー、ドローンショー、夜景などで十分に楽しめる」「給水の水は冷たくないので、水筒には氷をいれていった方が良い」などのアドバイスもあった。
アンケート結果を受けて、女性部では「開催前には様々なことが問題視され、マイナスイメージが強かったにも関わらず、開幕後は来場者が増え続けている理由が納得できるようなアンケート結果となりました。大阪府の宿泊業に携わる者として、自信を持って万博をお客様へお勧めし、これからのさらなる盛り上がりの一助となるよう努めてまいりたいと思います」としている。
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