高山体験と懐かしの遊びで元気に 長野県駒ヶ根市
長野県駒ヶ根市の早太郎温泉・山野草の宿二人静の小原一成社長、中央アルプス観光の竹村章取締役営業副本部長がこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、「元気になれる駒ヶ根」の企画を紹介した。
企画は、二人静に宿泊した団体客が翌朝、駒ケ岳ロープウェイで標高2612メートルの千畳敷を堪能した後、再び宿に戻り、フォークダンスやピンポン玉遊びなど童心に帰って一時を過ごすという内容。20人以上の団体が対象で昨年秋に試行したところ、たいへん好評を得たという。
小原さんは「駒ヶ根の思い出を持って帰ってもらおうと、スタッフで考えた企画です。ロープウェイで体験した爽快感と、下山して子どもになった気分で遊んでもらう。そんなアンバランスさを当館の売りにしたいと思って始めました」。
竹村さんも「千畳敷カールの体験は、自律神経を整えストレス解消につながると医学的に実証されています。下山後、団体の皆さんで遊びに興じ、お茶や甘酒と燻製などを緑に囲まれながらいただく。まさに心身ともにリフレッシュすると思います」。
昔話にちなんで「太陽どん」と名づけた企画で、添乗員と団体幹事だけに事前に知らせる。平日の宿泊に限り無料で参加できる。お土産に自分の手形を作ったり、二人静のスタッフが「お客様をいかに楽しませようかアイデアをひねった内容」と小原さん。最後は全員で見送り、ラストインプレッションに働きかけることをねらった。
また、竹村さんによると市内の社会福祉施設が全国でも珍しい賃金保障をした障害者就労事業を始めた。「福祉関係の研修や視察先としていかがでしょうか。駒ヶ根は、あらゆる人たちが元気になるまちになっていければ」と話していた。