イベントで祝う黒部ダム50周年 長野県大町市
長野県大町市から、市観光課の伝刀昭一さんと佐藤紘海さん、関電アメニックスくろよん観光事業部の大澤美保さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、今年完成50周年を迎える黒部ダムと記念事業をアピールした。
黒部ダムは、1956年に着工し、7年の年月をかけて63年に完成した。北アルプスにトンネルを掘削し、日本でもっとも急峻と言われた黒部峡谷に高さ186メートルの巨大ダムを作る工事は「世紀の大事業」と評された。その様は映画「黒部の太陽」などにも描かれている。現在では、通称「くろよんダム」として知られ、立山黒部アルペンルート(TKA)の一大観光拠点として年間100万人が訪れている。
くろよん50周年記念イベントは、4月16日のTKAの全通を号砲に、年末の12月15日まで展開する。メーンイベントは夏休み期間、ダムサイトで開催される特別企画展で黒部開発の貴重な資料や映像が公開される。関電トンネルの破砕帯見学ツアーやトロリーバスのバックヤードツアー、黒部ダムトレッキングなど特別プランも行われる。秋のグルメイベント、記録映画「くろよん」の上映会が大町温泉郷などでも開かれる。
TKAのオープニングにあたっては、戦国期の武将、佐々成政軍団の時代行列がある。現在、行列に加わるエキストラを募集中だ。佐藤さんは「佐々成政の立山越えを再現するイベントです。時代衣装を着て大町のまちを歩きませんか」と応募を呼びかけている。
伝刀さんは「日本の高度成長を支えた黒部ダムの記念年です。立山黒部アルペンルートの雪の大谷ウオークも今年で20周年になります。節目を迎え、新たな魅力づくりにも取り組む大町市を今後とも注目ください」。
大澤さんは「市内の約20店で『黒部ダムカレー』を提供しています。各店ともユニークで食べ比べも楽しいですよ」。