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南アルプスと信州そばも宝 長野県伊那市

13/11/27

長野県伊那市観光課の伊澤繁行さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、南アルプスジオパークや高遠城址公園の桜などをアピールした。

県中南部に位置する伊那市は、平成の大合併で県内で3番目の市域を持つ広大なまちになった。中央アルプス、南アルプスに挟まれ、豊かな自然が売り物だ。中でも、パワースポットとして知られる分杭峠など市内を南北に縦断する中央構造線を核にしたジオパーク構想が現在進行中だ。来年9月には日本ジオパークの全国大会開催が決まっている。

南アルプスは来年、国立公園指定50周年も迎える。6月ごろには記念式典の開催も山梨県側と予定している。伊澤さんによると、若年女性層にまで広がった登山ブームで、南アルプス林道を走るバスの乗客は昨年より2倍近く増えているそうだ。

また伊那市では現在、信州そば発祥の地としても売り出している。役行者によって伊那にもたらされたそばは、高遠城主だった保科氏が栽培を推奨し城下に広がった。保科氏は国替えで会津に移ったが、今も福島県各地で提供されている「高遠蕎麦」はその名残りだという。「辛味大根に焼き味噌を溶いて食べるそばは絶品です」と伊澤さん。

市内7企業で開発し桜の花をモチーフにした土産品「サクラコマ」、元旦に日本一早くイチゴ狩りができる見晴らしファームなども紹介。伊澤さんは「高遠の桜は全国区ですが、伊那市の名前を皆さんに浸透させていただくのが一番の目的です」と力強かった。

長野県伊那市の皆さん

長野県伊那市の伊澤さん

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