北陸新幹線で「信越自然郷」へ 長野県飯山市
来年3月に開業する北陸新幹線飯山駅を観光の起爆剤にしようと、周辺の9市町村でつくる広域観光連絡会議事務局の飯山市広域観光推進室から木村裕之副主幹と大西宏志企画員がこのほど、トラベルニュース社東京オフィスを訪れた。同エリアの統一呼称として昨年、新たにネーミングした「信越自然郷」を紹介し、北陸新幹線での来訪をアピールした。
9市町村は長野県の飯山市、中野市、飯綱町、信濃町、山ノ内町、木島平村、栄村、野沢温泉村と新潟県の妙高市。北陸新幹線飯山駅の開業で首都圏や関西圏からの観光客増に期待する。ただ、飯山駅は既存の新幹線長野駅からわずかに10分。せっかく新幹線が停まっても、駅に降り立つ明確なセールスポイントを持たなければ埋もれてしまう。
そこで9町村がエリアの最大の魅力として取り上げたのが、自然。エリア名を信越自然郷として全国に旅行先としてアピールしている。
木村さんは「新幹線開業をきっかけに、私たちは一つの行政単位ではなく、互いの観光資源を活用しあう広域観光の道を選びました。新駅の20キロ圏内にはたくさんの観光地が点在しています。新駅にエリアのハブ機能を持たせます。宿泊も含めワンストップの広域観光案内所もつくります。期待してください」。
大西さんも「エリア内22のスキー場をカバーするスーパーバリューチケットの発行や花バスの運行など、季節に合わせたプランにも取り組みます。関西圏からも金沢経由で多くのお客さまに来ていただきたいですね」。
日本最後の秘境と言われる秋山郷、名湯、野沢温泉や渋・湯田中温泉など、信越自然郷は1日では遊びつくせない。