トレッキング、水-富士山の恵みたっぷり 静岡県御殿場市
静岡県御殿場市から、観光親善大使で第29代富士娘の高村はる菜さん、市観光協会の浅谷恭成さんと勝間田里美さん、キリンディスティラリー・富士御殿場蒸溜所の中川一樹さん、市富士山・観光室の鎌野晃さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、富士山麓に広がるまちの魅力をアピールした。
御殿場市で今、新しいアクティビティとして注目されている富士山五合目周辺のトレッキング。富士山信仰を今に伝える修験道、標高差1千メートルを一気に駆け下る宝永山の大砂走りなど所要時間1―3時間30分の9コースがある。11月中ごろまでがシーズンで、最近はメディア系ツアーにも登場し年間2万人あまりが歩いている。
勝間田さんは「いずれも歩きやすいコースで自然を身近に感じられ、マイナスイオンたっぷりですよ」と勧めた。
水も御殿場の自慢。富士山に降った雨雪は50年かけて御殿場市内に湧く。豊富で美味しい水は多くの恵みをもたらしている。その一つが富士御殿場蒸溜所で作られているウイスキー。中川さんは「水が良く、気候も冷涼で、蒸溜にいい霧も出ます。ウイスキーづくりには最高の条件です。『マッサン』で注目を集めるウイスキーですが、うちの自信作『富士山麓』をぜひ」。同蒸溜所では試飲付きの無料工場見学も行っている。
富士の伏流水は米、そばも美味くする。御殿場産コシヒカリは全日空ファーストクラスで使われている。そばは3年前から「みくりやそば」ブランドを立ち上げ市内23店舗で提供している。
これから冬にかけては時之栖で大規模なイルミネーションイベントなどが行われる。高村さんは「御殿場側の富士山は火山灰で広く覆われていて雪がきれいに積もります。雪景色はぜひ見てもらいたいです」。
浅谷さんは、ビッグトーナメントも開かれる市内のゴルフ場や、22面もサッカー場を有することから「温泉とセットにした陸上長距離選手の合宿も増えてきました。これからさらにスポーツ観光の適地として訴えていきます」。