千畳敷だけの春の自然美 長野県駒ヶ根市
長野県駒ヶ根市から、早太郎温泉郷・山野草の宿二人静若女将の小原郁恵さん、駒ヶ根観光協会の竹村章さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、中央アルプスの山岳景観と温泉、周辺観光について最新情報を提供した。
昨年12月の大雪に伴う支柱の損傷で運休していた中央アルプス駒ケ岳ロープウェイは、3月23日から運転を再開する。ホテル千畳敷も同日から営業を再開する。
営業再開に合わせて、この春から高山だからこそ見ることができる景観を売り出す。樹木の幹の周囲で雪融けが進み、幹を囲むように穴が広がっているインゼル、雪渓と岩との間にできる芸術的なすき間のシュルンド、雪の表面がスプーンで削られたようになるスプーンカットなど独特な雪の芸術作品が見られる。
竹村さんは「ロープウェイからも、雪融けの水が流れ落ちる滝が見られます。コバルトブルーで迫力があり美しい春だけ現れる滝です」。
駒ヶ根市には長野県唯一のウイスキー蒸留所、信州マルス蒸留所がある。「マッサン人気で、工場見学に訪れる方が増えています。実はマルス蒸留所はマッサンと親せき筋に当たり、竹鶴政孝さんの技を継承しているんです」と小原さん。
千畳敷で高山体験をした後は、早太郎温泉郷でゆったり温泉に浸かり、ウイスキーで身体を芯から温めるのが春の駒ヶ根の過ごし方。「そうそう、コシアブラやタラノメなどを採取する山菜ウォークもこの時期ならではの楽しみです」と、駒ヶ根観光協会が主催するガイドツアーも竹村さんのおススメだ。