大阪大東で1月9日から「出前かまくら」 秋田県横手市
秋田県横手市から、市秘書広報課の辻正憲さんと市観光おもてなし課の本間亜紀子さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、1月9―11日に大阪府大東市のポップタウン住道で開催する「出前かまくら」をPRした。
約420年の歴史があると言われている横手市のかまくら。毎年2月中旬には市内に多くのかまくらが並ぶお祭りが開かれる。昭和初期にドイツ人建築家が「これほど美しいものを見たことがない」と絶賛するなど、日本各地はもちろん海外からも見物客が訪れる横手の冬の風物詩だ。
出前かまくらは、首都圏や京阪神の人たちにかまくらを体験してもらい、横手市に興味を持ってもらう機会として10年ほど前から、横浜市や大阪府下の集客施設で実施している。大東市のポップタウン住道では今冬が初めての開催。秋田県の伝統的な民俗行事「なまはげ」の練り歩き、甘酒の振る舞い、雪玉のプレゼント、観光プロモーションなどを行う。
目玉は、最終日の11日16時から実施する「かまくら解体ショー」。水神様をお祀りするかまくらをお祓いした後、職人がかまくらを豪快に壊す。解体後は子どもたちが雪遊びを楽しめる。
本間さんは「カタと呼ばれる天井部に切り込みを入れて一気に崩す迫力あるものです。バケツやスコップを持って雪に触れてみてください」。
2016年は、横手市で教員を務めていた作家、石坂洋次郎の没後30年にあたる。映画化もされた「青い山脈」をはじめ数多くの作品を残し、横手市内で映画のロケが行われたこともある。市内には石坂洋次郎文学記念館をはじめ文学碑などが点在する。
辻さんは「石坂洋次郎さんは13年間を横手で過ごされました。記念行事なども予定しており、青春時代の想い出に浸りながら横手市で『青い山脈』を歌いませんか」。