関西から飛行機で行こう! 福島県・栃木県
大阪―福島便の利用を促進しようと、福島県空港交流課の榊原常夫さんと久米雅則さん、栃木県観光交流課の垂石彰さん、福島県須賀川市観光交流課の根本博子さん、二本松市観光課の小野浩也さん、福島県大阪事務所の齋藤敦さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
大阪伊丹空港と福島空港間は1日4往復している。福島発便の搭乗率は好調だが、大阪発便が弱い。県が事務局を務める福島空港利用促進協議会では、旅行会社を対象にした補助金を設けて、大阪発便の搭乗率向上に取り組んでいる(トラベルニュースat7月25日号8―9面に表)。
榊原さんは「関西からのお客さんがなかなか戻ってきません。岩手県や宮城県と比較しても厳しい状況です。特に、大阪発初便と福島発最終便が苦戦しており、観光利用でテコ入れしたいと思っています」と話す。
そのため関西の旅行会社を対象にした招へいツアーも今秋予定している。太陽光や地熱、風力などの再生エネルギーをはじめ、相馬市松川浦の復興チャレンジグルメなど、震災後の新たな取り組みを実際に見て、感じてもらいたいという。
福島空港が立地する須賀川市では毎年11月の第2土曜日に「松明あかし」が行われる。日本三大火祭りの一つに数えられ、根本さんは「高さ10メートルの巨大な松明30本が燃え盛り、幽玄な世界に浸れます」。
二本松市の秋は、菊人形と紅葉の見ごろが重なる11月上旬が絶好の観光時期。小野さんは「今年の菊人形のテーマは『あっぱれニッポン!』です。安達太良山の紅葉はたいへん美しく、関西発で旅行商品化もされています」。
関西から栃木県へは、実は福島空港の利用が便利。垂石さんのイチオシは宇都宮市の大谷資料館。「大谷石の採掘跡地で、広大な地下空間が広がっています。夏は涼しく、冬は暖かい。地底湖もあるんですよ」。