FC制度でファンづくり 石川県山中温泉
石川県・山中温泉旅館協同組合の寺井金七理事長、同温泉観光協会の井上慎也事務局長、事務局員で芸妓の山崎佳菜さん(芸妓名・小乃葉)がこのほどトラベルニュース社大阪本社を訪れ、4月から始めた「山中温泉ファンクラブ制度」「新花芸妓」「無料ガイド」など新たな取り組みをアピールした。
ファンクラブ制度は誰でも入会することができ、入会すると温泉内の旅館や商店、飲食店など加盟店で特典が受けられるというもので、山中温泉のリピーターになってもらうことが目的。制度をスタートさせて1カ月で140人が登録した。
新花芸妓は、観光協会の職員として採用し、観光の仕事をしながら芸妓もこなす。今回来社した小乃葉さんは今年初めにデビュー。先にデビューした同じ観光協会の職員、小寿々・小福さんらとともに3人で山中座の定期上演に出演している。
それにあわせて、山中温泉の各旅館に芸妓さんを呼んでのお座敷体験も始めた。芸妓4人25分間で山中節や四季の舞、獅子踊りの演目で2万1千円。芸妓2人15分で山中節の歌と踊り、四季の舞で1万4千円。3人は毎日実施している無料ガイド「しらさぎ」のほか回遊バス「お散歩号」に乗車するなど、「まち人ガイド」としても活躍している。
このほか、昨年から旅館の調理師を集めて調理師研究会を作り、宿泊客に喜んでもらえる料理を開発していく取り組みも始めるなど、魅力向上に努めている。