県東部に「工房街道」あり 奈良県
紙すきや木工、陶芸など地域の伝統工芸を核に、奈良県東部エリアの一体的な活性化を目指す「工房街道」という取り組みが進められている。奈良市に偏重しがちな奈良県への来訪者を県東部に誘導し、市町村境を超えたエリア全体の自然、文化、食、産業を売り出す。
活動を進めている工房街道推進協議会の西久保智美さん、奈良のむらづくり協議会の大森淳平さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
2人は工房街道のモデルコースを掲載した新しいパンフレットを持参。工房街道の拠点施設、吉野町の「吉野三茶屋」で木工制作や紙すき体験などものづくりをした後、川上村でアマゴのつかみ取りを体験する「思い出と宿題お任せコース」など10コースを紹介している。
大森さんは「広範なエリアなので、パワースポットめぐり(山添村・曽爾村)、食探訪(宇陀市・御杖村など)といったテーマルートがわかりやすいようです。ご好評いただいています」。
西久保さんは「吉野三茶屋という私たちの情報発信基地ができました。夏休み中はものづくりワークショップを連日開催しています」。工房街道への来訪を促した。