道路復旧、観光も元気に 和歌山県熊野本宮
9月の台風12号の影響で大きな被害を受けた和歌山県熊野本宮地方。現在は道路が復旧するなど元気を取り戻しつつある。10月17日、現地から、熊野本宮観光協会と現地旅館の皆さんがトラベルニュース社大阪本社を訪れ、現状と秋冬の魅力を伝えた。
来社したのは川湯温泉・冨士屋社長の小渕浩史さん、湯の峰温泉・湯の峯荘社長の矢野悦史さん、川湯温泉・山水館統括支配人の名渕敬さん、熊野本宮観光協会事務局長の鳥居泰治さん。
台風被害で主要道路が通行止め、鉄道が運休し観光面でも大きなダメージを受けた。しかし、地域一体で復旧活動に取り組み、本宮までは田辺市とを結ぶ国道311号線、新宮市とを結ぶ国道168号線が通行可能に。さらに20日には高野龍神スカイラインから本宮へ向かうルートも復旧する。
また、心配された世界遺産・熊野古道中辺路ルートも一部を除き、ウオーキングが楽しめるようになった。参詣道の維持、修復のためのボランティア活動「道普請」も実施しているほか、熊野古道ウオークと本宮温泉郷を組み込んだ旅行商品も登場している。
秋冬を迎え、熊野本宮地方は風情豊かな季節に。川湯温泉の名物「千人風呂」は12月から2月末までオープン。熊野本宮大社は来年、現在の地に移築して120年を迎える。
皆さんは「観光面でも元気が出てきました。紅葉を眺めながら熊野古道を歩き、温泉でくつろいでください。これまで通りの旅を楽しみにぜひいらしてください」。