バスで直行、コスメと活弁も 鳥取県三朝温泉
鳥取県三朝温泉から木屋旅館の御舩秀さん、清流荘の高間委佐子さん、三朝温泉旅館協同組合の篠原浩さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、冬期限定の直行バスや新しい温泉コスメをアピールした。
この冬、三朝温泉行きのバスは大阪、岡山、四国、広島から運行される。このうち四国便は新路線で、高松市内を基本に徳島、高知、川之江などからシャトルバスを運行し四国各地から利用できる。2月末まで毎日1往復し、往復料金は1人3900円から。シャトルバスは往復500円。四国方面から、山陰地区の温泉へ直通バスが走るのは初めてで、三朝温泉では潜在的な需要が掘りこせるのではと期待している。
前シーズンまで三ノ宮経由だった大阪発便は、JR新大阪発着に一本化。三朝温泉を3月12日に出発する便まで運行する。大人往復料金3800円。岡山便でも今冬から、広島県福山市発着の連絡バスを取り入れた。
御舩さんは「雪道や、中国山地の峠越えを不安視されるお客様がお越しいただきやすくなりました。JRが充実している北陸などに対して、山陰三朝はバスのアクセス網で勝負です」。
全国的にブームになった温泉水ミストの先駆けだった「三朝みすと」。販売開始から5年弱で20万本以上が売れた。温泉水を使った第2弾として1月15日から「三朝温泉フェイスマスク」を売り出す。
高桑さんは「三朝の美肌の湯にヒアルロン酸などを配合し、お肌のメンテナンスにぜひお使いください」。
三朝温泉で今静かなブームになっているのが無声映画「三朝小唄」の上映会。昭和4年に制作された邦画史上初のラブストーリーで、各旅館で出前上映会をしたりツアーに組み込まれている。
篠原さんは「普段はガソリンスタンドに勤めている女性や、中華料理店のおにいちゃんたちが活弁をやっています。今年から本格化したところですが、たいへん好評です」。上映時間は45分で、料金は1人500円。15人以上の申し込みから対応する。旅行会社向けには販売手数料もある。