光秀築いた城下町と自然・文化訪ねて 京都府福知山市
京都府福知山市から、市企画政策部観光振興課の中島みどり観光振興係長と西村麻美さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、福知山観光の最新の話題を紹介した。
同市は戦国時代、明智光秀が礎を築いた城下町で、市内全域を見渡すと自然や文化に観光素材を有する。従来は観光地としてのイメージにさほどもたれなかった地だが、雄大な天守閣を備える福知山城を中心に観光まちづくりを進めている。
4月24日には城の前に賑わい創出施設「ゆらのガーデン」がオープン。芝生やデッキなどを設けた広場を中心に、カフェバーやケーキ工房、手打ちそばといった飲食店、花や雑貨店など7店が出店する。新しい観光拠点として期待が高まる。
また、最近力が入るのがスイーツめぐり。市中心部にはスイーツ店が点在し、スイーツマップの製作も計画。同じく売り出し中のロハス料理をあわせて女性も楽しめるまち・福知山を提案中だ。
同市は御霊神社や明智薮といった名所をめぐる城下町散策はもちろん、2006年の3町編入合併で個性豊か。酒呑童子伝説の大江山や里山風情が残る三和地域、自然と伝統文化が残る夜久野地域など様々な魅力を有している。市では「城下町にぎわいづくり」事業の一環として、大半が市民の「観光コース選定隊」を結成。市民目線で点在する資源をつなごうと取り組みを進める。
中島さんは「アイデアベースですが、陸上自衛隊福知山駐屯地見学や工業団地見学など、市民感覚で斬新なアイデアが生まれています」。西村さんは「点を線でつなぐのが福知山の課題です。様々な魅力をいろいろな角度から見つめて、福知山観光を盛り上げます」と熱く語っていた。