魅力創出で和歌山観光の新スポットに 和歌山県有田地域
和歌山県有田地域からこのほど、紀州路ありだの須井保支配人、県有田振興局企画産業課の川口博之さんと川尾尚史さんがトラベルニュース大阪本社を訪れ、地域の観光情報を紹介した。
広川町にある「稲むらの火の館」の入館者が好調だ。江戸末期の安政地震の時、稲わらを燃やして津波の襲来を村民に知らせた濱口梧陵氏を顕彰した施設で、津波防災教育センターを兼ねる。3・11以来、学校団体をはじめ各地から見学に訪れており、2月末で前年の2倍に当たる4万人が入館している。
地元商工会が音頭を取って、このほど「稲むらのたいまつクッキー」を開発し、お土産として販売を始めた。たいまつの形を模したユニークなパッケージで、地元産の材料を使ったクッキーが12枚入り。同館やJR湯浅駅などで売っている。
食では「たっちょほねく丼」を売り出す。日本有数の水揚げ量を誇る有田市の箕島漁港のタチウオを地元でも提供しようと市内13の飲食店がスクラムを組んだ。タチウオのかき揚げの上に卵のあんをかけた丼で、ご当地グルメとしてアピールしている。
また、有田川町ではクラシックカーやバイクを約240台保有するコレクターが一般公開へ向けて準備を進めている。
須井さんたちは「様々な切り口で有田観光が楽しめるようになってきました。観光スポットとして認知を高めたい」と意気込む。