高速道開通で中国地方東西南北軸の拠点に 広島県三次市
広島県の三次市観光協会の中所(なかしょ)眞司さん、奥田元宋・小由女美術館の世戸浩章さん、県大阪情報センターの奥野弘展さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、来年3月下旬に一部開通予定の中国横断自動車道などについてPRした。
中国横断道松江線は、中国道の三次ジャンクションから島根県・吉田掛合インター間が3月24日に開通する予定。区間距離は約49キロで、三次市から島根県雲南市の三刀屋町まで40分ほど短縮される。新区間は無料で通行できる。
しまなみ海道とも連絡することになる三次市以南の全通は2014年度に予定されている。
3人は「中国道、山陽道、山陰道などを利用した周遊観光を期待しています」と話し、中国地方の東西南北軸の拠点として三次市観光を売り出したいという。道路開通を見越して、三次市では旅行会社の商品造成を支援する事業の計画もある。
また、三次市出身の日本画家・奥田元宋が今年生誕100周年を迎えた。元宋と妻の人形作家、小由女の作品を収蔵、展示する美術館では、9月7日―10月28日に棟方志功の特別展などを開催する。中国横断道の開通時には写真家の篠山紀信さんの写真展も行う。
3人は「芸術の秋に美術館、帝釈峡の紅葉、フルーツ狩りなどいろいろと楽しんでいただけます」とPR。秋の三次への来訪を呼びかけた。
さらに高速道開通に向けては、全国で唯一「白い鵜」が見られ手縄の長さが6.75メートルで日本一長いと言われる三次の鵜飼や、今春露天風呂をリニューアルした君田温泉・森の泉なども紹介した。