滞在・循環型保養温泉地でゆっくり 大分県由布市
大分県由布市から、由布院温泉観光協会事務局長の生野敬嗣さん、湯平温泉観光協会事務局長の麻生幸次さん、由布市商工観光課の衛藤誠治さんが9月19日、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。7月豪雨に伴う風評被害を払しょくし、同市が推進する「滞在型・循環型保養温泉地計画」をアピールした。
7月の集中豪雨では由布市も一部で被害があったが、今は交通アクセスも含めて回復。元気な由布市のアピールに努めている。
その核になるのが滞在型・循環型計画。市内で連泊滞在を促そうと、滞在日数に応じて市内で使える商品券をプレゼントするキャンペーンをスタート、12月28日まで展開する(9月10日号で既報)。
生野さんは「キャッシュをお渡しするわけでもなく、商品券も高額ではありません。ですが、市内で連泊したお客様が市内で消費していただくことで地域循環が生まれると考えています。由布院に1泊、湯平に1泊してのんびり過ごしていただく旅の魅力を発信していきたいですね」。
麻生さんは、湯平温泉から車で約10分で行くことができる九重連山東端の黒岳一帯を滞在時のとっておきスポットとして教えてくれた。クヌギやブナの原生林が広がる山麓は名水スポットで、日本名水百選の男池湧水群、天然炭酸水の白水鉱泉がある。「鉱泉は、1年を通じで温度が4度です。夏はカルピスを持っていって鉱泉で割ると天然のカルピスソーダが出来上がります。もちろん、焼酎もサイコーです」。
衛藤さんは「美しい村」に昨年選ばれた塚原高原エリアを紹介。「手つかずの自然に囲まれた高原はヨーロッパの景観のようです。最近は木工作家の方などが移住され、ギャラリーめぐりも楽しめます」。