もっと知って「恐竜王国」 福井県
福井県観光営業部ブランド営業課の土橋彰さんと中嶋絹代さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、「恐竜」で福井県のブランド力を高める構想をアピールした。
日本で発掘された恐竜化石の8割を占める福井県。県北の勝山市には、恐竜に特化したミュージアムとして世界3指の一つに数えられる福井県恐竜博物館がある。毎年50万人以上の来館者を集める福井観光の一大スポットになっている。
土橋さんは「福井県にはいろいろな資源がありますが全国に、世界に誇れるものは恐竜ではないかと。北陸新幹線が金沢までの開通を目前に控える中で、福井の発信力を高めなければなりません」と力説する。そこで恐竜にスポットを当てることにし、世界的な博物館の学術的な部分を大切にしつつ、もう少し広がりを持たせられないだろうかと考えている。
「まだ、うちの課内だけで言っているんですけど、それが『福井ファンタジー計画』です」。土橋さんたちブランド営業課の考えは、恐竜をテーマにマンガ、オブジェクトなどあらゆるジャンルの人たちに協力を請い、名実ともに福井県を恐竜王国にすることだ。
その最前線に立つのが中嶋さん。先日久しぶりにドラえもんのアニメを見た土橋さんに命じられ、川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムを訪れた。「藤子・F・不二雄さんは恐竜が大好きで、館内に恐竜に関する展示がたくさんありました。まだお話もできていないんですが、何かご一緒にできないかな、と」。中嶋さんはブランド力を高める共闘先へ突撃を繰り返す心構えだ。
勝山市を中心に恐竜をテーマにしたお菓子なども誕生しつつあり、県南部の三方五湖は地層の保存状態が良く世界的に貴重な資源とされている。
「県民、県を挙げて恐竜ブランドを盛り上げていきたい。まずは共通のロゴマークやゆるキャラを作って、認知度を高めたい」と、熱い土橋さんなのだった。