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魅惑の夜はドリミネーションとクルーズで 広島県

13/06/17

公益財団法人広島観光コンベンションビューローの坂本一博さんと牧直美さん、広島県大阪情報センターの奥野弘展さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、秋冬のライトアップイベント「ひろしまドリミネーション」や、現在ブレーク中の汁なし坦坦麺などを紹介した。

ドリミネーションは、原爆後の供木運動で全国から送られた様々な木々が植わる平和大通りを中心に行われる。落葉樹にはイルミネーション、常緑樹はライトアップするほか、電飾されたモニュメントも各所に設置する。10年以上に渡って毎年開催し、例年35万人以上が訪れる一大イベントになった。今年は11月17日に始まり、年明けの1月3日まで開く。

「県外や海外のお客様も増えてきました。三世代で観覧いただくご家族も多いです」と坂本さん。昨年から会場で話題になっているのは、広島の冬の特産カキに瀬戸内レモンを入れた「レモン鍋」。「以前は知る人ぞ知る鍋だったんですが、もともと広島ではよく食べられていました」と奥野さん。イルミネーションを見て歩いた後に、ほっこりと温まりそうだ。

また、7月1日―9月30日の広島県デスティネーションキャンペーンに合わせて、広島湾ナイトクルージングが行われる。瀬戸内クルーズ「銀河」のディナーコースなどのほか「500円で乗れる気軽なクルーズもあります」と牧さん。冬のドリミネーション、夏のクルージングで広島のナイト観光を売り込む。

神楽と言えば宮崎、石見などが知られるが、広島も実は神楽王国。県内で活動する神楽団の数は300近くあり全国一とも言われる。安芸高田市や広島市内で定期公演を行っているところもある。牧さんは「見た目は派手で楽しめます。温泉入浴とセットのプランもあります」。

さらに、広島といえばお好み焼きだが、最新のグルメ動向はちと違う。甘党には「はっさく大福」がおススメ。ハッサクの実をもちで包んだ大福で、少し前までは瀬戸内海に浮かぶ因島でしか売っていなかった。脚本家の内館牧子さんら著名人にも支持者が多く、最近広島市に出店し市民の間でも人気に。牧さんは「生のハッサクを使っていますので日持ちがしません。ぜひ広島でたべてください」。

一方、辛党には汁なし坦坦麺。市内の1軒の飲食店が10数年前から始め、口コミで広まっていった。今では100軒ほどになり、広島市民の新しいソウルフードになりつつある。坂本さんは「一度食べるとはまってしまいます。辛さが選べ、私は数年かかって3まできました。4は相当の猛者です」。奥野さんは「タマゴにつけて辛さを和らげたり、最後にごはんを入れてソバ飯みたいにして食べます」。

広島では、ミシュランガイドの広島版が出たり、旅行口コミサイト・トリップアドバイザーの調査で国内トップの評価を得るなど、国際的な認知も高まる。「外国のお客様が一気に増えました」と坂本さん。国際観光都市へと成長しつつある広島市なのだった。

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