魯山人を見て、寛次郎で味わい、備前焼の一服「陶芸コラボ旅」 島根県安来市
島根県安来市で、この夏から秋にかけて陶芸ファン垂涎のコラボレーションが実現する。安来市観光協会の作野宏美さんと市観光商工課の野々村貴史さんがこのほど、本社を訪れ企画内容をアピールした。
世界的に知られる日本庭園と近代日本画コレクションを展示する足立美術館で特別展「北大路魯山人展」が開かれる。魯山人の生誕130年を記念したもので、陶芸作品や書など初公開を含む約250点の作品を8月10日から10月6日まで展示する。
JR安来駅前の割烹ひさご家は、安来出身の陶芸家、河井寛次郎ゆかりの宿。寛次郎一門の作品を多数所蔵している。予約制で実施している「河井一門の世界を味わう会食」は、寛次郎本人のものを含め一門の器で山陰の食が味わえる。通年で受け付けている。
市南部の加納美術館では9月30日まで「備前焼人間国宝展」を開催中。同館が所蔵する古備前をはじめとした備前焼のコレクションは質、量ともに日本屈指。5人の人間国宝の作品を含め330点あまりを展示している。特定日に実施されるお茶会で備前焼の名碗に触れ一服することができる。
野々村さんは「魯山人を見て、寛次郎を味わい、備前焼の碗でお茶を飲むぜい沢な旅が楽しめます」。作野さんは「どじょうすくいで知られる安来節の家元が踊りを指南してくれるモニターツアーも計画しています。ぜひ安来にお越しください」。