鉄道ロマン求め周遊を 岡山県北部3市町
岡山県北部の3市町に点在する鉄道関連施設が今春からスタンプラリーに取り組んでいる。夏休みを前に、鉄オタだけではなく家族連れの集客を促そうと、湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館の神田国雄さん、ゆのごう美春閣の永山いずみさん、津山市観光協会の松坂晃弘さん、美咲町役場産業課の頓安英生さん、美作市商工観光課の山本勇士さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
スタンプラリー「鉄道めぐりロマンの旅」は11月30日まで開催している。美作市・湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館、美咲町・片上鉄道吉ヶ原駅舎、津山市・旧津山扇形機関車庫の3カ所でスタンプを集めると抽選で、美作市の作州黒豆や美咲町のたまごかけごはんセット、鉄道グッズなど特産品がもらえる。
旧津山扇形機関車庫は現存するものとしては日本で2番目の規模を誇り、現在は9車両が動態保存されている。なかでもDE50―1はここでしか見られない貴重なディーゼル機関車。松坂さんは「一般公開は土日だけですが、その時は車両の先頭を車庫から出す頭出し、転車台の実演などを行います。この機関車庫には日本一、二のものがいくつかあります。それをぜひ探してみてください」。
片上鉄道吉ヶ原駅舎では毎月第一日曜日、駅舎の前にボランティアが敷設した線路を実際に列車が走るイベントを行う。頓安さんは「この秋には線路が伸び、新しい駅舎もオープンします。鉱山資料館、和ハーブカフェとともにお楽しみください」。
湯郷温泉てつどう模型館は、模型が走るジオラマの規模を拡大し、7月には湯郷温泉の温泉街のジオラマが公募した模型ファンの手づくりで完成する。神田さんは「Nゲージを走らせに来る人たちにも喜んでもらっています。夏休みにはキャンディつかみ取りなどお子さま向けイベントも開催します」。
山本さんは「湯郷温泉を拠点に、鉄道関連施設をゆっくり見ていただけたら」。永山さんは「鉄道に興味がない方も鉄オタになるかもしれませんよ。老若男女問わず楽しめます」とニッコリ。