加計呂麻島に観光拠点開設 鹿児島県瀬戸内町
鹿児島県瀬戸内町まちづくり観光課の福山浩也さんと西田大五郎さん、県大阪事務所の横山剛史さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、今春開通するトンネルや新施設などを紹介した。
奄美大島南部に位置する瀬戸内町。島の玄関口の奄美空港からだと、これまでは急峻な峠道を越えなければならなかったが、今年3月に国道58号線にバイパスが開通。4キロを超えるトンネルで大幅な時間短縮が図られる。
また、4月には加計呂麻島内に展示・体験交流館(仮称)がオープンする。島に伝わる踊り・村芝居で国指定重要無形民俗文化財の「諸鈍(しょどん)シバヤ」に関する展示や、全国でもこの地域だけで生産される真珠・マベ貝の磨き体験などができる。加計呂麻島の情報発信、観光拠点としての役割を担う。
福山さんは「マベ貝の真珠はレスリングの吉田沙保里選手の世界V10のお祝いに贈り、ご本人も来島し体験されました。新施設には、島でロケされた『男はつらいよ』最終話に関する展示も行われます」。同作品の山田洋次監督は映画ロケ以降、毎年加計呂麻島を訪れているそうだ。
このほか、同町では7月第1週目の土日にシーカヤックマラソン、秋にはハーフマラソンなどのイベントも行われる。
西田さんは「奄美地域全体で旅行会社へのツアー助成制度もあります。商品造成、バスツアー、スポーツ・ゼミ合宿、修学旅行などが対象です。奄美市紬観光課にお問い合わせください」。