市民挙げ観光地域づくり、10月は花と緑のイベント 広島県庄原市
広島県庄原市から、国営備北丘陵公園の末長秀紀さん、市観光協会の松森潤平さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、昨年設立した庄原観光いちばん協議会の取り組みや、今年10月に開催する「庄原さとやまオープンガーデン」を紹介した。
協議会は、市内の観光関係者や行政などで観光による地域活性化を図ろうと発足した。市内を南北に縦断する中国道・尾道松江線が今年3月に開通し「通過されない中山間地を目指そう」(末長さん)というもの。比婆牛などの特産品を生かした食の魅力づくりに取り組む逸品推進部会、神話の山・比婆山の魅力などを掘り起こし発信する観光プロモーション部会などをつくり「市民を挙げて観光に取り組む」(松森さん)土台になるものだ。
なかでも花と緑のまちづくり部会が、しょうばら花会議と取り組んでいるのがオープンガーデン。丹精込めて造った民家や学校の庭を約1カ月間限定で一般公開するもので、同会議が5年前から毎年春秋に開催している。この春には38カ所が公開、土日祝日を中心に1カ月で約3万人が見学に訪れた。
松森さんは「観光協会で6月に地域限定旅行業を取得しました」と話し、末長さんは「庄原の素晴らしさを企画商品に落とし込んでいきたい」と意欲を見せた。