「霧の海」の中に多彩な魅力 広島県三次市
広島県三次市から、市観光交流課の栗原ひろみさん、奥田元宋・小由女美術館の世戸浩章さん、三次市観光協会の田原恵さん、広島三次ワイナリーの伊達浩二さん、平田観光農園の田邊純事さん、君田温泉森の泉の田邉光伸さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
栗原さんのイチオシは「贅沢すぎる霧の海フォトコンテスト」。三次市は秋、冬の早朝を中心に市街地が霧で包まれ、高台から霧の海のように見える。フォトコンテストは「一生に一度は三次(霧の海)に行ってみたいと感じさせる写真」を募集。「最優秀賞はなんと100万円です。霧の海の撮影に三次へお越しいただき、ぜひ太っ腹な企画にご応募ください」。応募は1月29日まで。今秋には地元ホテルと共同で霧の海を見ながら朝ごはんを食べるモニターツアーも実施した。「泊まってこそ三次の良さが分かるんです」。
田邉さんの宿でも、宿泊客向けに朝のプログラムづくりを始めた。「宿から展望台まで道が整備され、雲海をご覧いただけるようになりました」。小規模団体向けに定番化していく。
田原さんのイチオシは「三次の鵜飼」。鵜匠と遊覧船が近く水も澄んでいるため、潜っている鵜の姿が見られるという。「鵜が捕ったアユを塩焼きにして地酒と一緒にいただくのも遊覧船が人気の理由です」。
伊達さんは、国内のワインコンクールで金賞を受賞したことを紹介。「霧のまちはブドウ栽培の適地でもあり、農家の皆さんとのコミュニケーションによって受賞できました。全国でもハイレベルなワインになってきたと自負しています」。
田邊さんは今年9月から、園内がより楽しめるよう開発したアプリについて「リンゴの品種や特徴を説明したり、園内で飼っている羊の名前がわかったりします」。
世戸さんは現在開催中の企画展「ヘレン・シャルフベック魂のまなざし」をアピール。「フィンランドの女性画家で、日本初の回顧展になります。国宝級の83点を展示し、来年1月3日まで開催しています」。