冬は「あらぎ島」ライトアップ―16年も魅力増強 和歌山県有田地域
和歌山県有田振興局企画産業課の横谷道雄さんと鶴田圭吾さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れ、この冬から2016年にかけての有田地域の観光トピックを紹介した。
有田地域は同県中央部に位置し、有田市、湯浅町、広川町、有田川町からなる。山と海に囲まれた自然環境から、全国的なブランドの有田みかんや魚介類といった山海の幸が豊富で、昔ながら根付く生活文化も個性的。これらの魅力を生かそうと08年度から観光に力を入れ始め、観光素材の磨き上げに取り組んできた。その結果、「地域一丸で頑張ってきた成果がここ数年の入込客増につながっています」(鶴田さん)という勢いのある地域だ。
この冬の注目は、有田川町にある棚田「あらぎ島」での「イルミテラス」。日本の棚田百選にも選ばれている美しい棚田に設置した3千万球のLEDライトが日没後点灯し、幻想的な光景をつくりあげる。2月7日まで開催中で、週末には不定期ながら近所の住民によるおもてなしもあるという。横谷さんは「冬のあらぎ島が美しく彩られます。ぜひお越しください」。
2月14日は有田市で「有田みかん海道マラソン」を開催。今年はバレンタインデー当日ということでカップルや夫婦で走る部門を設け、参加者にはパティシエの鎧塚俊彦さん監修のチョコレートをプレゼントするなど特別企画を設定した。
地域内で最大の観光名所、醤油作りで知られる湯浅町の伝統的建造物群保存地区が今年、指定10周年を迎え、イベントを予定する。12月19日には文豪・谷崎潤一郎が小説「痴人の愛」を執筆した旧邸「ナオミの家」が移築、オープンするなど魅力が増強されている有田地域。鶴田さんは「これまでやってきたことを継続しながら16年度はさらにプラスアルファして取り組んでいきます」と意気軒昂だ。