世界にアピール「みかん」と「津波防災」 和歌山県有田地域
和歌山県有田地域からこのほど、紀州路ありだ支配人の須井保さん、県有田振興局企画産業課の西山隆規さんと児嶋史晃さん、鶴田圭吾さんがトラベルニュース社大阪本社を訪れ、昨年国連で制定された「世界津波の日」にちなんだ広川町の稲むらの火の館、今年度のイベント情報を伝えた。
世界津波の日の11月5日は、162年前に安政南海地震が起きた日。その際、稲束に火をともし村人を津波から避難させた濱口梧陵を顕彰し、津波防災教育センターとして建てられたのが稲むらの火の館だ。「世界津波の日が制定されたことで英語や中国語、インドネシア語など5カ国語で案内できるようになりました」と西山さん。
有田地域は、夏はブルーベリーやブドウ、秋はみかん狩りが楽しめる。有田振興局では「フルーツ・ピクニック」と題して英語版のパンフレットを6万部作成した。「NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』にも登場した有田みかんを海外の人にもアピールしたい」と児嶋さん。
タチウオやハモの水揚げ港として知られる簑島漁港の「とれピチ朝市」は今シーズンから毎月第3土曜日に定期開催されるようになった。鶴田さんは「朝8時30分から行列ができる人気です。整理券も配布します。ピチピチの鮮魚をぜひ」。
そのほか、醤油発祥の地として知られる湯浅町では7月16日、醤油蔵の町並みが伝建地区に指定されて10周年を迎えたことを記念し「湯浅まつり」花火大会が開かれる。5月22日には、湯浅御坊道路の吉備・湯浅PAで「ありだ広域観光キャンペーン」を開催。会場になる紀州路ありだでは、ぶどう山椒を1千人に無料配布するほか、特産品が当たる抽選会なども行われる。「ぜひお越しください」と須井さん。