風評払しょくへ「家族で来てね」　熊本県人吉市

熊本県人吉市から、人吉温泉観光協会の大賀睦朗代表理事ら11人がこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。４月に発生した熊本地震以降、観光客数は徐々に回復しつつあるが、本来の姿にはほど遠い。夏休みの旅行シーズンを前に、関西からの来訪を呼びかけた。

市内には地震の被害はほとんどなかった。実質、風評被害に苦しんでいる状況だ。温泉宿泊客は通常より２割ほど少なく、球磨川のラフティングなど体験観光は６割以上も減っている。「団体客はある程度回復してきましたが、家族客はまだまだです」と大賀さん。

ただ光明がないわけではない。７月１日からは国が支援する復興割が始まった。中旬からは熊本県の誘客キャンペーンも始まる。九州全域の高速道路が定額で乗り放題になる観光周遊パスも同時期からスタートする。

大賀さんはじめ皆さんは「人吉温泉は、鹿児島空港から１時間ほど。人吉市を拠点にいろんな周遊ルートが可能です」「昨年５月にオープンした鉄道ミュージアムは、累計入館者10万人が目前ですし、親子向けのイベントもやっています」「球磨川下りやラフティング、温泉、球磨焼酎と家族みんなを笑顔にする人吉です」と話した。

熊本県人吉市の皆さん