雛・焼物・新緑―和文化に浸る冬春の趣 佐賀県
佐賀県有田町役場商工観光課の徳久武志さん、神埼市商工観光課の執行真知子さん、有田観光協会の岩﨑信介さん、佐賀県関西・中京事務所の坂元賢治さん、佐賀県観光連盟大阪オフィスの伊藤宗修さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
有田町では2月10日から3月18日まで「第14回有田雛(ひいな)のやきものまつり」を開催する。今年は期間中の土日曜日限定で無料の「ガイド付き有田周遊ひいなバス」を運行。古民家の小路庵(しゅうじあん)ではフレンチシェフが作る「オトナ女子の古民家ランチ」を提供するほか、町内23の食事処で期間限定メニューを楽しむことができる。
また昨年12月には、江戸時代から昭和初期にかけて建てられた焼物店などが並ぶ内山地区の伝統的建造物群保存地区や古くからの窯元が残る黒牟田・応法地区などが「日本の20世紀遺産20選」に選ばれた。徳久さんは「白磁の肌に着物を着た有田ならではの雛人形めぐりと併せて有田の文化的景観を見に来てください」と話した。
神埼市といえば、秋の紅葉シーズンに大阪からもバスツアーがドッと押し寄せる国の名勝「九年庵」が有名。昨年は150台のバスが訪れ、福岡からのお客を抜いて大阪からの観光客が最も多かったのだそうだ。秋の紅葉とは別に春のイベントとして誘客に力を入れているのが九年庵の春の一般公開。5月3―5日の3日間は、みずみずしいもみじや苔の新緑がまぶしい庭園を楽しめる。
執行さんは「秋は人が多くてゆっくりと庭園を鑑賞できませんが、春は3日間しか公開しませんので、ツアーバスもそんなに多くありません。ゆっくりと池に映える新緑をお楽しみいただけます」と話し、神埼そうめんや独特の辛味とシャキッとした食感の神埼あーさいなど、個性豊かな神埼ブランドの魅力を伝えた。
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