物語に浸る旅を 和歌山県
和歌山県観光振興課の今本祐輔さん、前田芳美さん、和歌山市観光課の杉本真理さん、橋本・伊都広域観光協議会の森本有衣さん、田辺市観光振興課の田中大吉さんがこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。
和歌山県では歴史の舞台を訪ねながら百個のスタンプを集めて巡る旅「わかやま歴史物語」を実施中。「スタンプをすべて集めると抽選で紀州桧の弁当箱ナノコートやナチ黒石手づくり硯など豪華な賞品のプレゼントがあります」と今本さん。「歴史物語」のパンフレットにはストーリーごとに歴史遺産や歴史にまつわる秘話、SNS映えスポット、グルメ、温泉などを掲載。歴史を学びながら和歌山を丸ごと楽しめるモデルコースを提案している。
県では、水が生み出す絶景やアクティビティ、グルメ、温泉などをアピールする「水の国、わかやま」に取り組んでいるほか、県内の観光名所をサイクリングで巡る旅を紹介する「サイクリングロード王国わかやま」も発信中だ。
和歌山市の和歌の浦は「絶景の宝庫和歌の浦」として日本遺産登録されており、構成文化財である和歌浦天満宮・紀州東照宮・紀三井寺の3社寺をめぐり朱印を集めると特製手ぬぐいと絵葉書がもらえる。今年開創1250年を迎える紀三井寺は3月18日―6月28日と9月20日―12月20日に秘仏御本尊である十一面観世音菩薩像、千手観世音菩薩を50年に一度の御開帳を行う。
「和歌の浦は景観だけでなく、伝統文化や歴史資産が数多く残り、エリア内には“日本のアマルフィ”と呼ばれる雑賀崎の町並みも必見です」と杉本さん。
橋本市、高野町、九度山町、かつらぎ町の1市3町で構成する高野山麓エリア。世界遺産に登録されている高野山はもちろん、真田幸村ゆかりの九度山の真田庵、かつらぎ町のフルーツ狩りなど多彩な素材がある。
このうち「九度山・真田ミュージアム」では4月3日―7月26日と10月7日―令和3年3月31日の期間に「火縄銃の魅力―澤田平コレクション」を開く。南海高野線の九度山駅にはおむすびスタンド、高野下駅には関西初の駅舎ホテルが完成するなど駅舎の修復が行われている。
「高野下駅のホテルは2ベッドと1ベッドの2室しかありませんが、のどかな自然に囲まれた客室から駅の真下を流れる川のせせらぎや列車の往来を楽しむことができますのでぜひ一度お泊まりください」(森本さん)。
熊野三山や熊野古道、熊野本宮温泉郷を擁する田辺市では、田辺市内を目的とした旅行商品の造成・企画などで現地の下見や、20人以上で1泊以上宿泊する旅行を催行する旅行会社へ補助金を設けている。「数多くの誘客促進事業の補助金を用意していますので、ツアー造成をお願いします」と田中さん。
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