「光る君へ」まひろ気分で来て 福井県越前市
福井県越前市の龍田光幸副市長と市ブランド戦略課の奥谷博之さん、髙橋良太さん、市観光協会の大谷結衣さんの4人が来社。現在放送中のNHK大河ドラマ「光る君へ」への舞台としての取り組みを紹介した。
ドラマの主人公・紫式部(まひろ)が生涯で唯一、京都以外で暮らしたのが越前市の武生。996年から一年間だけの滞在だったが、越前の雪化粧や食を体験し「紫式部の文学活動の素地になった」(龍田さん)。まひろの父、藤原為時が務めていた国府の位置が昨年、市役所近くの寺の境内の発掘調査で明らかになった。発掘には市民有志も加わり、焼き物や墨書など上級官吏がいた証が見つかったという。
「大河ドラマ効果を一過性に終わらせないためにも、市民の皆さんに発掘に加わっていただき、私たちのルーツ、アイデンティティを醸成する機会になっています」と龍田さんは胸をはる。
また、同じ紫式部ゆかりの滋賀県大津市、京都府宇治市と連携協定を結びデジタルスタンプラリーを始めたほか、宇治―石山寺―琵琶湖―越前市と紫式部がたどった足跡の旅を10月18―20日に実施する。まひろ役をはじめ従者は7月から始める一般公募で選ぶほか、平安衣装をまとった時代行列を見学するツアーも行う。
「大河ドラマの放送と新幹線開業という百年に一回のチャンスです。越前市が発祥のおろしそば、和紙や打ち刃物をつくる体験など、まひろになりきってお越しになりませんか」と皆さん。ちなみに北陸新幹線開業後は関西、中京の観光客が増えたそうだ。
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