朝倉氏が愛好した蹴鞠の特別展 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の清水邦夫館長と常見彩花さんがこのほどトラベルニュース社大阪本社を訪れ、7月13日から始まった特別展「蹴鞠と庭が語る戦国」を紹介した。
特別展は、北陸新幹線福井・敦賀開業を記念し「戦国大名朝倉氏 武威の煌めき」と銘打って今春からシリーズ展開。蹴鞠と庭―は第3弾になる。貴族の遊びというイメージが強い蹴鞠だが、清水さんによると戦国武将にも求められる嗜みで、朝倉氏も盛んに行っていたそうだ。
それを裏づけるのが特別展で初めて一挙に公開される蹴鞠の秘伝書。京都で蹴鞠の名家・飛鳥井家から朝倉氏に送られたもので、長さ2・7㍍にも及ぶ長大な書だ。なかには、サッカーでいうオーバーヘッドキックやスライディングキックの指南なども書かれているという。ほかにも江戸時代に奉納された毬の初公開を含めて52点が展示される。
また7月28日には蹴鞠保存会による蹴鞠の実演と体験イベント、前日の27日にはアジア王者によるフリースタイルフットボールの実演と体験など、朝倉氏が親しんだ蹴鞠を実際に体感できるという。
清水さんは「ご家族でぜひお越しください」と話していた。
一乗谷朝倉氏遺跡は城下町跡一帯が国の特別史跡になっており、出土品も国重要文化財などに指定されている。博物館は2022年10月に開館、今年7月にも入館者数が30万人を突破する見込みだという。
特別展は9月1日までで、観覧料は常設展も含め一般1200円。
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