一乗谷の秋は「戦国グルメ」 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館の清水邦夫館長と常見彩花さんの2人が、県大阪事務所の長谷川義人さんとこのほど、トラベルニュース社大阪本社を訪れた。10月5日からのテーマ展「一乗谷の戦国グルメ」と、10月12日に始まるトピック展「酔象駒と将棋の歴史」を紹介した。
グルメ展は一乗谷朝倉氏遺跡から出土した調理具や漆器、魚介類の骨など250点を展示。国重要文化財に指定されている包丁、武家屋敷跡で発掘されたタイの骨など当時の暮らしぶりがうかがい知れる出土品が並ぶ。一乗谷には戦国期に約1万人が住んでいたとされ、清水館長は「戦国期の食欲の秋を感じられる初めてのテーマ展です」。11月24日まで。
トピック展は朝倉館跡の外堀から出土した将棋駒を展示する。そのうち1枚は、現代の将棋では使われない「酔象・太子駒」。王将が相手にとられても酔象が成った太子が盤上にいると勝負が続き、後年は姿を消したもので今回初の一般公開。25年2月16日まで。
清水館長は「将棋のタイトル戦『竜王戦』が福井県内(あわら温泉・美松)で初めて開催されることを記念しました」。常見さんは「藤井聡太さんが対局中に食べられるスイーツや食が話題になるので、いま県内でコンテストが行われているなど福井県は将棋で盛り上がっているんですよ」。
いずれの展示も基本観覧料(大人700円)で見ることができる。
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