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未知の魅力・熊野紀伊路 和歌山県日高地方

25/01/08

和歌山県のほぼ中央部に位置する日高地方から、和歌山県日高振興局の小路哲生局長と地域づくり課の玉置健太さん、山口和起さんが来社。国内外から教育旅行が増えているとや、エリアを縦断する熊野古道紀伊路を盛り上げる取り組みを紹介した。

日高地方は、御坊市や美浜町、みなべ町など1市6町からなる。2021年に発足した紀州体験交流ゆめ倶楽部では、地域の自然を生かした体験や民泊をワンストップサービスで提供し、コロナ禍による近場の修学旅行先として関西圏を中心にじわじわと受け入れを伸ばしている。発足2年目の22年は体験だけで36団体・2620人、翌23年には51団体・3250人に増えた。特に民泊では台湾やマレーシアなど海外の教育旅行も約500人を受け入れた。

玉置さんは「都会や海外の子どもたちが自然や食の体験を田舎の環境でするのが受けているようです。日本国内、海外の旅行会社にも積極的にセールス活動を行い、信頼関係を築いていると聞いています」。

熊野古道紀伊路は、世界遺産には未登録ながら、熊野古道で最長の503㌔に及ぶ石畳が残る鹿ヶ瀬峠、安珍・清姫で知られる道成寺など沿線に見どころが多い。多くの観光客が訪れる中辺路に比べると、静かな環境で古の熊野詣の雰囲気が味わえる。「ただ、これまでは沿線に宿泊施設が少ないことが課題でした」と山口さん。

その解決の糸口が、民泊など宿泊事業を手掛ける民間企業によってもたらされようとしている。紀伊路から中辺路へ至る熊野参詣道を15日間で完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画しているユニスト・ホールディングスが1月に7市町と連携協定を締結する。

小路さんは「紀伊路の保存維持は地元の人たちがこれまで自らボランティアでやってこられました。地元が誇る紀伊路を未来につなぐ財産として価値が高まることを期待しています」。今後、紀伊路は熊野古道のスポットとして注目を集めていきそうだ。

和歌山県日高地方の皆さん

和歌山県日高地方の皆さん

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