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教育旅行は民泊が充実 和歌山県日高エリア

25/06/02

和歌山県日高振興局の小路哲生局長と地域づくり課の玉置健太さん、山口和起さんが来社し、教育旅行の受入状況や地域振興の取り組みを紹介した。

教育旅行については、一般社団法人紀州体験交流ゆめ倶楽部が日高エリアの農林漁業や地域資源を生かした体験プログラム、地元住民と交流する民泊を提供。2024年度は3210人を受け入れ、そのうち522人は台湾やマレーシア、香港など海外からの教育旅行だった。

玉置さんは「今年度は埼玉県から140―150人の子どもたちを秋に受け入れることが決まっていますし、過去最高の人数になりそうです」。受け入れ民泊についても近年は、若い世代の家庭や移住者が積極的で「海外の子どもたちと交流したいそうです。郷土料理教室などを通じて受け入れ家庭同士の横のつながりも深まっています」。

山口さんは教育旅行誘致の活動を行っている。「学校、旅行会社をローラー作戦で営業に伺っています。従来は関西、愛知のシェアが高かったのですが、最近は関東も増えました」と、自身の営業活動の成果を遠慮がちに話した。

小路さんは「今年は『みなべ・田辺の梅システム』が世界農業遺産に登録されて10周年を迎えます。秋に記念行事を行いますが、里山の多様性を守り高品質の南高梅を生む環境は探究学習の素材にぴったりです。大切な生命をいただく狩猟体験も日高ならではの体験と自負しています」。

旬の情報として、御坊市の道成寺に近い北吉田蓮の郷で行われる「はすまつり」も紹介。6月8日から7月末まで開かれ、約300坪のはす公園に5千本以上の蓮の花が順次開花する。「地元のNPOがまつりを始めて10年になります。バスツアーの立ち寄りも多く、昨年は40台がきました。見ごろは6月下旬から7月10日ぐらいでしょうか」と小路さん。現地では、NPOのメンバーが花について説明してくれる。入園時に協力金100円を支払う。道成寺の参詣や門前町の昼食と合わせてお勧めの立ち寄りスポットだ。

和歌山県日高エリアの皆さん

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