北海道の秋冬観光アピール(2) 着地型に注力―北海道観光振興機構
北海道観光振興機構はJR北海道の商品説明会の前に、観光プレゼンテーションを開いた。出席した旅行会社各社の商品企画担当者に、直前に控えた北海道デスティネーションキャンペーン(DC)や秋冬の観光の魅力をアピールした。
北海道DCは7月1日―9月30日の3カ月間、「こころにくる旅。キュンと北海道」をテーマに、期間限定企画やイベントなどを各エリアで展開し、食や自然など北海道ならではの魅力を観光客に伝える。
DC期間の地域限定企画は6地域で設定。石狩ではサケや小麦、ブドウといった食を楽しむバスツアー、十勝ではばんえい競馬の模擬レース、富良野・美瑛は「へそまつり」でのグルメイベントなどを実施する。
この日は5地域がプレゼンテーション。DC直前情報は、富良野・美瑛エリアが白金温泉手前の「青い池」や占冠村の「雲海テラス」といった自然景観や、道東道・夕張―占冠間開通によるアクセス向上をPRした。十勝エリアは10月8日まで開催中の「北海道ガーデンショー」とそれにあわせた路線バス商品「バスパック」を紹介した。
秋冬の魅力は、みなみ北海道エリアが9月22―23日の食の祭典「はこだてグルメサーカス」をはじめとする食のイベント、登別・洞爺エリアがアイヌ文化と洞爺湖有珠山ジオパーク、室蘭の夜景をピックアップ。
ひがし北海道エリアは、別々に展開されていた2次交通バスをまとめて移動ゾーンを確立させる"イノベーション"を説明。着地型観光の質を高めることを目的に、インとアウト、域内周遊手段のわかりやすさを向上させ、流氷や霧氷などこの地が持つ冬の「感動の一瞬」を旅行商品に組み込みやすくするように工夫を凝らした。
多田健一郎・北海道副知事は、あいさつで「大阪府の40倍以上もの大きさを誇る北海道は雄大で、都会で忙しく生活する人にとって気分転換に最高の場所。着地型旅行に注力しており、夏はDCも開かれます。今夏は涼しく、人を癒してくれる北海道へ多くの人をお連れいただきたい」と呼びかけた。
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