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地域を売り込め!―和歌山県日高地方(1) 旅行会社招きツアー

13/12/03

和歌山県の日高広域観光振興協議会(金﨑昭仁会長=日高町観光協会長)が10月、旅行会社を招致しファムツアーを実施した。大阪から2時間ほどの距離に立地しながら、近接の白浜温泉などに影響され通過されることが少なくなかった地域の魅力を掘り起こし、旅行商品化に道筋をつけるのが目的。4社6人が参加した。

日高広域観光振興協議会は御坊市や日高町、日高川町、由良町など1市6町と各観光協会、商工会、JAなどで構成。広域連携のスケールメリットを商品づくりに生かそうと活動している。春は花、夏は海水浴、秋冬は天然クエ料理などを前面に誘客に取り組む。

今回のツアーは、比較的特色の弱い10月を「祭り」で売り出そうと企画した。エリアで最大の秋祭り御坊祭りをメーンにし、日高町の紀州黒竹民芸体験、日高川町の日高川漁業協同組合の鮎養殖加工場、道成寺を組み込んだ。

黒竹民芸づくりは、国内で唯一の黒竹の産地である原谷集落で行われている。表面が黒い独特の竹を加工し、様々な民芸品が作られている。黒竹を組む花入れづくり体験は30分ほどででき、教育旅行の体験メニューなどとして提案している。熊野古道でも有数の石畳が残る鹿ヶ瀬峠を歩くウオーキングとの組み合わせも素材としてアピールしていきたい意向を持っている。金﨑会長は「最近はこの辺りを歩く人が増えています。黒竹民芸品、道成寺などとコース化し売り込みたい」。

黒竹民芸づくり

黒竹の花入れづくり体験

地域を売り込め!―和歌山県日高地方(2) 商品化へ高評価もに続く

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