地域を売り込め!―和歌山県日高地方(2) 商品化へ高評価も
13/12/03
日高川漁協の鮎養殖加工場は、年間600万匹もの稚鮎を生産。大半は全国に出荷され川に放流されている。養殖施設、加工場の見学は随時受け入れており、見学後に鮎の一夜干を炭火焼で試食できる。頭からがぶりと食べ、香ばしく美味しい。参加者からも「施設見学として面白い素材」などと評価されていた。
その後、近くの料理旅館・喜作で養殖鮎のフルコースを味わった。味、量ともに参加者の満足度は高く、個人旅行に適した施設と評していた。
今回の見学先でもっとも知名度がある道成寺。年間約22万人が参拝に訪れている。「安珍清姫」で特に知られるが、最近は寺の不思議な伝承を住職が解説してくれる「七不思議」めぐり、絵巻の絵解き解説が好評だ。参加者からも住職の説法への関心が高かった。
御坊祭りは、神輿が練り歩く勇壮さは参加者も評価していたが、商品化には見学スペースの確保や参加型にするなどの工夫が必要との指摘があった。祭りが開催されていた御坊市寺内町で、300年以上の伝統を持つ醤油蔵「堀河屋野村」を見学。電気やガスを使わず、マキをくべるなど昔ながらの製法を守った醤油を参加者は次々に買い求めていた。そのうちの1人は「寺内町のまち歩きも商品としての可能性を感じた」と話していた。
和歌山県日高地方の観光については、同協議会事務局 電話0738―24―2946へ。
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