「麒麟がくる」で福知山市が来る!(2) 大使に“子孫”クリス・ペプラーさん、光秀イメージ調査も
観光素材としては、来年1月から1年間、福知山城横の佐藤太清記念美術館を会場に大河ドラマ館を開設。福知山城の展示内容の充実も図る。官民で土産品の開発、まちなかの周遊企画、観光ガイドの養成、歴史講座なども展開する。同協議会実行委員長の福島慶太・福知山観光協会会長は、周遊企画は大河にあわせて実施すると話し、大河ドラマ館も含めて「福知山ならでは、にこだわっておもてなし企画を進めたい」と話した。
この日は、光秀の子孫とされるクリス・ペプラーさんが「明智光秀が築いた城下町 福知山」特別大使に就任。大橋市長から委嘱状が手渡された。光秀とペプラーさんという意外性が「知られざる光秀」というコンセプトにマッチすること、テレビやラジオのパーソナリティーを務めるペプラーさんの発信力に期待して白羽の矢を立てた。
ペプラーさんは「前日に御霊神社を参拝するなどまちを見て回り、身近に感じた。一般的によくない光秀のイメージを払しょくし、福知山との関係をSNSなどを通してアピールしていきたい」と抱負を語った。
プロジェクト第1弾として光秀のイメージ調査の結果も発表。東京と大阪で調査し、「好きな戦国武将ランキング」では両地ともに7位と低めに。若い世代には「策略家」「裏切者」というイメージが強いが、シニア世代からは「教養人」「良君」と認識されていることがわかった。「福知山と光秀の関係」については約6割が「まったく知らなかった」と答えるなど認知度は低い。これを受け、市では「イメージアップと福知山との関係の周知へ、プロジェクトを通して発信していきたい」と話していた。
一方で、大河放映で力が入るのは福知山市だけではない。同市も含め京都府と兵庫県丹波エリアの市町を中心に組織する協議会で、広域連携による事業を展開していく。具体的には観光ガイドの養成やホームページの開設、モデルコースの策定、キャンペーンなどを実施。旅行商品の造成も目指すという。
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