小・中・高の09年度修学旅行調査(1) 国内中学は1位京都のシェア増
11/08/18
財団法人日本修学旅行協会はこのほど、全国小・中・高校の2011年度都道府県・政令指定都市の実施基準概要一覧をまとめた。あわせて、09年度実施の国内修学旅行の実態(中学校)と海外修学旅行の実態についてもまとめている。それによると09年度は、新型インフルエンザ流行の影響を色濃く受けていたことがわかった。
中学校の09年度国内修学旅行については1127校からの回答をまとめた。新型インフルエンザへの対応では、修学旅行を中止した学校は若干で、ほとんどの学校は延期ないし行き先を変更して実施した。
旅行先では▽1位京都▽2位東京▽3位奈良▽4位沖縄▽5位千葉。以下、大阪、長崎、北海道、福岡、広島と続いた。ベスト8は前回の調査(08年度)と大差はなかったが、構成比率に変化が生じた。
具体的には1位の京都府は24.1%から25.5%に増えたほか、東京都は0.6ポイント、奈良県も2.7ポイント増えた。その反面、千葉県は1.5ポイント減の4.2%に、大阪府は2.0ポイント減り順位も5位から6位に落ちた。
新型インフルエンザの影響で京都から金沢に行き先を変更した学校もあった。
旅行実施内容のベスト5は、(1)神社・史跡・文化財などの見学(2)伝統的まち並みや建造物群保存地区の見学(3)博物館・美術館などの見学(4)伝統工芸やものづくり体験(5)平和学習―の順。
順位を上げた内容では前回12位から9位になった「自然や野外活動体験」、14位から11位の「スクーバダイビングなどのマリンスポーツ」、26位から22位の「いなか暮らし体験」だった。
逆に「職場訪問・職場体験」は10位から14位に、「スキーなど」は21位から25位に順位を下げた。
→小・中・高の09年度修学旅行調査(2) 海外高校は韓国、北米が上位に続く