LCC時代、本格到来(1) JAL、カンタスと共同
11/08/26
海外の格安航空会社(LCC)が攻勢を強める中、全日空が関西空港、成田空港を拠点に2つのLCC会社を設立。日本航空はオーストラリアのカンタス航空グループ、三菱商事とLCC会社をつくる。
日本航空、カンタスグループ、三菱商事は8月16日、格安航空会社(LCC)を設立すると発表した。2012年中に成田、関西をはじめ札幌、福岡、沖縄などへの路線のほか、アジア主要都市を中心とした短距離国際線に新規就航する。
新会社は、カンタス傘下のLCCのブランドを冠した「ジェットスター・ジャパン」。資本金は48億円で、日航とカンタスが42%、三菱商事が16%を出資し、9月に設立する。当初は3機のA320型機(180人乗り)で運航を始め、数年のうちに24機まで増やす。運航開始後に資本金を120億円まで引き上げる。
運賃は、同一路線で他社より安い運賃を提供する「最低価格保証」を導入する予定だ。
日本航空の大西賢社長は「国内において人の動きをより活発にすることのみならず、より多くのアジア諸国と日本の都市が結ばれることで日本を訪れる人がさらに増え、国内消費の活性化、日本経済全体の活性化につながるものと考えています。航空の利便性を感じていただき、新規需要創出につなげたい」。
ジェットスターグループのブルース・ブキャナンCEOは「平均で既存の運賃より40%安い運賃を提供し、さらにセールス・キャンペーンでは一層安い運賃でご利用いただけます」。
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