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旅行回復、賑わいの春 JTBと楽天、GWの旅行動向から(1)

12/04/25

旅行需要の回復傾向、鮮明に―。JTB、楽天トラベルのリアル、ネットのトップエージェントがこのほどまとめたゴールデンウイーク(GW)の旅行動向を見ると、両社とも東日本大震災の影響を受けた昨年と比較して大きく旅行人数が増加するとの見込みを示した。特に海外旅行でその傾向が顕著で、国内では東北、関東方面で大幅増。震災から1年を経てマイナス影響から脱却、賑わいの春となりそうだ。

関東、東北で大幅増

JTBのGWの旅行動向見通し(4月25日―5月5日)によると、総旅行人数(推計値、以下同様)は対前年比4.2%増の2120万8千人。2010年比では4.5%減だが、一定の上昇傾向を示した。

今年のGWは4月28―30日の3連休、5月3―6日の4連休に2分割。1、2日に休暇を取ると9連休となり遠距離の海外に出かけやすくなり、通常の暦通りなら国内宿泊や近距離海外と旅に出るには適した曜日配列といえそう。

国内旅行は同4.2%増の2064万5千人。回復傾向だが10年比では4.8%減と戻りきっていない。総旅行消費額も同8.2%増の7246億円だが10年比では7.5%減。旅行支出への意向が「増やしたい」12.7%に対し、「減らしたい」17.6%と、抑制意識の強さが影響しているか。

しかし、5月22日開業の東京スカイツリーへの関心が高い東京、昨年震災や電力不足の影響を受けた関東周辺が増加。東北方面も例年より開花が遅い桜見物や、世界遺産・平泉の人気、現在開催中の東北観光博などプラス要因が多く、根強い東北支援の傾向も相まって多くの人出が期待される。九州新幹線効果が続く九州も好調だという。

旅行回復、賑わいの春 JTBと楽天、GWの旅行動向から(2)に続く

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