生涯にわたり2人の旅に関わる(2) JTB関西-"幸せ空間"で一生の思い出演出
14/05/07
接客の最前線は、毎年1回の試験を受け、狭き門をくぐった社内認定資格であるウエディングコンサルタントが担う。
「この店に、この人に託して良かったと思えるように」
その1人、マネージャーの毛利亜希さんは「お客様は『海が見える場所』『写真に映える場所』といったイメージでお話しされます。そんな思いを汲み取って一生の思い出を創りあげていく。この仕事の醍醐味です」。国内ホテルのウエディングでは下見ができるが、海外はそうはいかない。だからこそ資料は数多く用意し、様々な要望に即応する専門的な知識が求められる。それを挙式の1年ほど前から3、4回と打ち合わせを重ねながら行っていく。
近畿2府4県で年間5千組以上が挙式するとされる。その中でいかに足を運んでもらうか。そのためには「店の価値づくり」しかないと考えている。JR大阪駅に直結する大阪ステーションシティ・ノースゲートビルディングにあるが、11階の店舗は必ずしも好条件とは言えない。「だからこそ」と田邊さん。CS評価の高いスタッフを集め、ウエディングプロデュース会社との協力体制も強化した。「社員、情報で勝負し、わざわざ11階に来てもらう価値をお客様に届ける。この店に、この人に託して良かったと思えるようにしたい」。
海外ウエディングを終えた2人から店に届いた礼状やハネムーンベイビーの写真がうれしい。田邊さんは「気軽に来てもらえる幸せ空間をつくりたい。お子様との家族旅行、おじいちゃんとおばあちゃんになってからのお2人の旅行。ライフステージごとに旅行を提案できるような、人と人とのつながりを大切にお店づくりをしていきたいですね」。
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