KNT—CTパートナーズ関西連合会が大商談会(2) 感染予防は手洗い徹底
商談会を前に、日本旅行医学会理事で京都橘大学健康科学部の西本泰久教授が「新型コロナウイルス傾向と対策−旅行医学の知見から」と題し基調講演した。
西本教授は「新型コロナウイルスは、エンベロープ(脂質の膜)に覆われたウイルスなのでアルコールが効きます。ノロウイルスはエンベロープを持たないのでアルコールは効きません。だから手洗いが奨励されているのです」と紹介。
反面、うがいはほとんど効果がないとし「喉までウイルスが入っていたら、すでに感染しています」と話し、感染症予防に手洗いの重要性を強調した。
また現在、新型コロナウイルスは入院や就業制限が課せられる二類感染症に指定されているが、西本教授は「おそらく年内に変わるのではないか」と見通す。その理由として「無症状の人が多く、空気感染がない。以前の鳥インフルエンザは二類から一気に五類になりました」と紹介。今後は、感染者1人がうつした人数である実効再生産数(1人が一人にうつす1以下は収束の目安になる)に注目し、冬に向けて「インフルエンザの予防接種はしておいてください」と呼びかけた。
商談会は、関西と主要商圏の企画造成担当者、店頭販売、団体営業メンバーのブースを設置。宿泊、観光施設の会員が順にテーブルを回り、一部はリモートを用いて意見を交わした。関西連合会では「明日への一歩を踏み出すべく、いまこそ顔の見える関係性構築」を図り「コロナ禍からの反転攻勢、相互利益拡大につなげたい」と話していた。
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