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国際観光都市東京の現在と将来を語る 東京都連・全旅連全国大会記念座談会(2) 街の広さと深さに潜在力

SNSが新たな魅力を拡散

―国際観光都市・東京の潜在力をどのように見ていますか。

齊藤 東京が競う国際観光都市としてはニューヨーク、パリ、ロンドンでしょうか。いずれも街のサイズとしては東京に比べ非常にコンパクトです。逆に言えば、東京は下町から高尾山、伊豆諸島までととても広い。初めての訪日旅行者は東京に来て、東京ディズニーランドと東京スカイツリーをめぐるだけかもしれませんが、ほかにも訪ねてみたい、体験してみたい東京があることを知るはずです。東京はリピートしないと回りきれないほど広いんです。

「深さ」もあります。寺社仏閣といった歴史があり、再開発された最先端の街があります。日本庭園や伝統的なお祭りがあり、一方でデジタルミュージアムがあります。相撲、野球、サッカーといったスポーツ観戦ができ、アニメーション、コスプレ、フィギュアといったサブカルチャーも世界の若者に支持され、秋葉原や中野も人気です。地震や戦災から消失を逃れた、谷根千や佃島といった古い街もある。昨年、息子の社長が主導しホテルを改装したんですが、2階のロビーラウンジはデザインを凝った上で、宿泊客に無料で飲み物を提供しているんです。私は反対したんですが、今、ロビーラウンジでなにが起きているかと言えば、飲み放題で飲んだくれているゲストはいなくて、テレワークで仕事をしている人や、外国人旅行者の女性が談笑したりしています。ロビーの様子がインスタグラムで紹介されることが増えて、それが集客につながるんですね。

工藤 SNSの時代ですから、面白い画像や話題は世界規模でワッと広がります。日本人には予想もつかないことが注目されることが、これからも起こるんだろうと思います。渋谷のスクランブル交差点が、人気の観光スポットになるなんて分からないわけですよ。海外の都市にラーメン店ができて、今はうどんもブームだそうです。齊藤理事長がおっしゃるように、東京は広くて深い分、可能性は大きいんじゃないでしょうか。

 渋谷や新宿を新しく作ることはできませんが、海外の人がどこかの駅周辺を渋谷や新宿のように魅力あるエリアと捉え、人々が集う街にしてくれるかもしれません。

林茂樹理事長代理

林 茂樹 理事長代理
組織部長
台東区・ホテルニュー東北

森永 地元の豊島区は東アジア文化都市を掲げて、イベントの開催や情報発信に力を入れていますが、さらに2020年までに旧区庁舎の跡地を中心に劇場が8カ所オープンするんです。宝塚歌劇団や歌舞伎の公演も決まっています。すでに東京芸術劇場がありますし、これだけ劇場が集積するエリアはほかにはありません。池袋エリアの乙女ロードにはアニメイト本店があり、世界的にもアニメファンの聖地になっています。池袋が上野、浅草、新宿、渋谷のように一層知られるようになるのが楽しみです。

 都連メンバーにはレジャーホテルも多く加盟しています。レジャーホテルは鶯谷、新宿、渋谷など集積している地域があり、街の特徴の1つにもなっています。訪日外国人旅行者が外観の写真を撮りに訪れたりもしています。インバウンドの利用者獲得、という考えを持っている経営者は多くはないようですが、どんな展開が待っているかは分かりません。

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