和を以て貴しとなす 樋口恵一さん(新潟県月岡温泉・ホテル清風宛社長)
ホテル清風苑(新潟県月岡温泉)の樋口恵一さん。3月30日、妻夫木・直江兼続のパネルを持ち、東京・日本橋の歩道で新潟観光展への呼び込みに精を出していた。2日後の4月1日に旅館の社長就任を控えていた。
「4月1日は社員旅行のため休館です。社長の最初の仕事は1人で旅館の留守番です」。いつもながら、淡々とした口調で悲哀系の話にしたてるのがうまい。
社長としての心構えは「和を以て(持って)貴しとなす」。新潟県旅館組合青年部長の所信でもそう述べていた。
「和は従業員、お客さま、取引先、地域の和です」
たしか2児の父。家族の和を励みに、社長業にまい進する。(あ)
(トラベルニュースat 09年4月10日号)