着地型観光をネットワーク 林克郎さん(北海道ランドオペレーター協議会)
ヨソ者から見たら宝の山。でも地元の人は「ここらは別に何もない・・・」。その反面、一念発起し宝を売り出そうとしても伝える術がない。どっちも宝の持ち腐れだ。
広い北海道。点でやっていても声は届かない。なら皆で仲間になって大きく叫んでみればいい。「まだまだあるぞ北海道!」と。
そんな気持ちを旭川や函館、小樽の旅行会社仲間に「道内で着地型旅行や体験観光に取り組んでいる人たちでネットワークをつくりたい」と相談した。
皆同じことを考えていた。ネット上に「観光の自由市場」を開設し情報共有化や商談ができるようにする、ネットワークを活用して商品開発や人材育成に取り組む、エンドユーザーにはHPで動画も駆使して紹介する、大手旅行会社や航空会社にも売り込む―。4人のアイデアは、観光庁の2009年度「イノベーション促進事業」に採択された。
昨年12月から1月にかけて道内4会場で開いた説明会。延べ200人あまりの参加者からは「早く実現してほしい」と言われた。
東京下町生まれの江戸っ子が「平成の開拓使」を自称し札幌に来てから20年近く。今度は蝦夷っ子として道内の着地型観光を開拓する。